【展示会】FIPP World Congress London

Synoとして、「FIPP World Congress」にブース出展し、雑誌メディア向けのデータソリューションをご紹介させて頂きました。

二年に一度のWorld Congressは、前回はトロント、今回はロンドンのTobacco Dockにて10月9-11日に開催され、世界中の雑誌関係者が一堂に会しました。

Synoとして雑誌メディア関係のカンファレンスは、初めて参加させて頂きましたが、業界の現状や課題、そしてデータソリューションベンダーとして弊社が出来ることを、各セミナーやブースに立ち寄って頂いた参加者の生の声から吸収することができた非常に有意義な3日間でした。日本からの参加者が非常に多いことも印象的でした。

さて、基本ブースに立っていたので、各発表を全て聴講することはできなかったのですが、Measurement(メディアとしての雑誌の効果測定)がテーマという、弊社の専門分野に関するパネルディスカッションは聴講できましたので、その内容と個人的な見解をここでご紹介します。

「Measuring the true impact of magazine media across platforms (各プラットフォームにおけるメディアとしての雑誌の真のインパクトを測定する)」という題で、米国(MPA)、英国(Magnetic UK)、スペイン(Spanish Magazine Association)から女性3名で「雑誌のメディアとしての効果を正しく測定することの重要性」に関するディスカッションが行われました。

MPA(The Association of Magazine Media:米国の雑誌メディア協会)が2014年以降毎月発表するMAGAZINE MEIA 360°という、米国で出版されている雑誌95%を占める137の雑誌メディアブランドのオーディエンスデータをプラットフォーム別(紙・デジタル、ウェブ、モバイル、ビデオ、SNS)にまとめた統計データの紹介から始まり、ディスカッションは、メディアとしての雑誌の現状や効果をいかに測定するかに関する議論となった。

ちなみに、このMAGAZINE MEIA 360°は、MPA社が各雑誌の発行部数の他にウェブやモバイルサイト、動画配信のユニークユーザ数を、複数の調査会社(GFK, Ipsos, Compscore)の協力の元、毎月発行している。しかし、登壇者は「米国のフォーチュン500社は、自社が広告を出稿する雑誌に関する情報(例:過去1年間の発行部数の伸び)を調べず、広告ばかりに予算を使っている。全てのデータは、このレポートの中にあるのに。。。」と嘆いていました。

またJPモルガンの例をとり、過去にメディアの効果を測定し、その結果を元に広告を出稿するメディアを500くらい減らしても、広告売上は以前と変わらずだったという例を挙げ、効果測定の重要性を訴えかけていました。

データを提供する側の責任としては、「データ自体はそこら中にある。それを、まとめて、ストーリー性をもたせて、その重要性を訴えかける必要がある」とし、また「他国と比較し、自国のメディアとしての雑誌の効果を正しく把握することも重要である」と議論を締めくくりました。

さて、この「効果測定の重要性とその現状」というテーマ、メディアや広告主に対して広告やPRの効果測定を行うリサーチインフラを提供する弊社として、非常に納得が行くと同時に、業界内の「効果測定 or リサーチ」の立ち位置の低さを改めて目の当たりにした結果となりました。

(ちなみに、カンファレンスでのスポンサーや出展社の多くは、グローバルの出版・印刷業者や広告やコンテンツ配信系のアドテク業者が中心で、効果測定を提供するリサーチ企業は、私が把握した限り弊社のみでした。。。)

今後は、業界団体だけではなく、弊社を含め、データをまとめ提供する側が、メディア、広告主、エージェンシーに対して、データの重要性だけではなく、利用方法しいては、いかにデータが広告の売上やメディアの価値を上げるために役立つのかということを、実際の事例(ストーリー)と共に訴えていくことが重要であると考えます。

海外リサーチも同様ですが、リサーチをする事自体が重要なのではなく、その結果をいかにアクション、自社ビジネスの向上につなげるのか、それを意識しながらサービス及びデータコンサルティングを提供していきたいと改めて再確認することができました。

雑誌業界の今後は非常に厳しくなるという点は、各セミナーで繰り返し強調されていたが、同時にプレミアムコンテンツを提供するメディアとして、参加者が雑誌というメディアに対して誇りを持って仕事をしているのかという点も強く伝わってきたのが印象的でした。

 

さて、余談ですが。毎回展示会に出展すると、どうやって参加者に足を止めて頂くか迷います。日本でも、コンパニオンとか派手なブースとか、色々ありますが、今回のカンファレンスで一番印象に残ったのは、↑です。

参加者に「靴磨き」のサービスを提供しています。これは、素晴らしいアイデアですね。参加者が靴磨いている間、出展者は自社のサービスの紹介。これぞ、Win-Winなピッチですね。この発想、見習わないといけませんね。

 

 

 

 

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